「ドクターX 3話」のネタバレあらすじ「人気と人望のない外科副部長猪又がボロボロにされる」

 東帝大学附属幼稚園で未知子がつまんなさそうに健診をやっていると、園児達がどこの医学部出身かと未知子をからかい始めたことに思わずキレて怒鳴り散らしてしまい、園長室で謝罪をするシーンから物語は始まります。
キレるな!がテーマではないのですが、随所にキレるシーンがちりばめられた第3話です。

 去り際に園長から気持ちですどうぞと渡された茶封の中身を、同僚がたじろぐ前でさっさと受け取ると、中を見て「私10万円以下は受け取らないの!」とつっ返す未知子。
その園長が倒れ、東帝大学付属病院に搬送されます。

 肺に腫瘍を発見した未知子はすぐオペする事を進言するも、園長は外科副部長である猪又の患者であったため、腫瘍を化学療法で小さくしてから手術をすることを勧められていたため、承諾を得られずセカンドオピニオンを希望します。
しかし、他病院でセカンドオピニオンを断られた園長は、評判を聞きつけて神原名医紹介所にやってきます。

 一方猪又は、若手医師たちを連れてナイトクラブへ飲みに出かけ、女の子を侍らせながら、患者は医者の言うことを聞いていればいいんだ!とセカンドオピニオンを言い出すような舐めてる患者を切り捨てろと強硬持論を熱弁します。
若手医師たちは反発するかと思いきや、治療が手遅れになるセカンドオピニオン捜しには反対だと、意外にも共感を得ます。
しかし満足気な猪又に、自分たちを巻き込んで派閥をつくるのならお断りとさっさと席を立って帰っていくゆとり世代に、女の子たちも口々に、人望ないね~!
面子丸つぶれにキレそうな猪又…。

 院長室では、蛭間が園長の執刀医に未知子に指名したことに、猪又は切れキレかかリます。
プライドが許さないその様子に助手として未知子はどうかと、蛭間は進言します。
失敗して未知子のせいにしろ。
それでも未知子とそりが合わない猪又は、またもやカンファレンス中にキレてしまいます。

 カンファレンス後に医局に戻る途中の未知子を大勢の園児達が取り囲みます。
これで院長先生を治してと渡された小銭を集めた封筒を、未知子はまた「私10万円以下は受け取らないの」と返します。
しかしこの時の園児たちの話のやり取りの際に、未知子は重要な情報を得たのでした。
園長は最近声がかすれるようになっている…。

 未知子は森本に頼んで入手した園長のMRT画像を見て、助手としてオペする事を決めます。
オペ室では、猪又が化学療法で小さくならなかった肺の腫瘍を切れるかどうか煽られたものの、何とか手術のあぶない場面を乗り切りったところで、未知子に執刀医をとってかわられます。
肺の腫瘍は、甲状腺オカルトガンの転移だったため、化学療法が効かず小さくならなかったのです。
甲状腺原発巣を取り除く手術を進めていく未知子のそばで、呆然と立ち尽くす猪又のプライドと面子はズタズタに…。
 
 院長室では、猪又が今回の手術の論文をいったんは拒否するも、同僚の二人に手柄を横取りされるのが嫌で引き受けていました。
君の面子は僕の懐に預けてと、殺し文句を言う蛭間の元に、園児達を連れた神原が請求に訪れました。
蛭間の似顔絵と共にお礼を述べる園児達に感動した蛭間は、¥20,000,000の請求を快く承諾します。

 園児達は帰り際に未知子とも遭遇し、口々に悪徳と罵り、アクトクと書かれた未知子の似顔絵を渡します。
キレる未知子に神原が、園長は蛭間院長が助けたと教えたのだと未知子に告げます。
園児の一人だけが未知子にありがとうと書かれた笑った似顔絵を渡して去っていきました。
そこでほっとほころぶ笑顔の未知子でした。

 人気と人望のない外科副部長猪又が主役の回でした。
プライドと面子が丸つぶれの猪又でしたが、それでもそのプライドがゆえに経営の営利主義に同調できないまともさがチラホラしかかりましたが、最後は出世欲で我を取り戻した(?)ようです